IATF16949サプライヤー監査員(SAC)資格とは
サプライヤー監査員(SAC)資格
サプライヤー監査員(SAC)資格とは,IATF/AIAGが公式に認める第一者監査員(内部監査員)・第二者監査員(供給者に対する監査員)としての資格です。
この資格を取得するためには,サプライヤーの内部監査員がIATF承認審査機関のIATF16949審査員とほぼ同等の研修コース及び試験を受けて,試験に合格する必要があります。
試験内容は,IATF16949規格はもちろんのこと,コアツール(PPAP,APQP,FMEA,MSA,SPC)やIATF承認取得ルール,顧客固有要求事項,自動車産業プロセスアプローチも理解している必要があり,単なる知識のみならず実務に応用出来る力量を求められるため,かなりハイレベルなものになっています。
SAC資格試験コースを受講し試験に合格すると,IATF/AIAGからSAC資格証明書が授与されます。このSAC資格についてはGM/フォード/クライスラーの3社も“公式”に認めています。
SAC試験コース
また,SAC試験コースは,IATF16949審査員研修コースと内容・講師が同じであるため,コースを受講された方は,自社でIATF16949審査を受審する場合に,審査会社による審査の基本ルール及び審査ポイントが良く分かるため,上手く対応することが可能となります。
サプライヤー監査員(SAC)資格取得者数
SAC資格はIATF/AIAGが“公式”に力量を認める資格ですので,研修・試験ともにかなりハイレベルなものになっていますが,内部監査やサプライヤー監査の重要性を理解されている国内の自動車会社様や一流サプライヤー様を中心に資格取得者数が増えております(日本国内だけで200名以上の方が資格を取得済み)。
サプライヤー監査員(SAC)資格取得のメリット
個人の力量をしっかりと客観的に評価するための国際的に通用する制度は,
① 社内的には技術者の動機づけ及び業務の質のレベルアップという面から,また
② 対外的にはIATF/AIAGが“公式”に資格証明した管理者・技術者が仕事を行っているという信頼感を顧客に与えられます。
また,SAC資格を取得された方々のお話では,
◆ 海外からの顧客監査の際,SAC資格を取得していること自体が評価された。
◆ ISO/TS16949更新審査の際に,審査対応がとても上手くいったように感じる。
◆ ISO推進事務局を主導しているのだが,社内へのISO/TS16949の展開がスムーズに行えた。
などのメリットがあるということです。
御社のIATF16949認証制度へのご対応に是非,SAC資格制度をお役立てください。
> サプライヤー監査員(SAC)資格についての詳細はこちら
サプライヤー監査員(SAC)試験コースでは以下の内容を扱います。
1日目
◇ 自動車産業プロセスアプローチ
◇ ステージ1準備状況レビュー
◇ 審査計画策定
2日目
◇ 自動車産業コアツール
◇ 顧客固有要求事項
◇ 審査計画策定
◇ ステージ2 生産事業所審査
3日目
◇ 不適合のマネジメント
◇ サーベイランス審査
◇ 更新審査
◇ コースのまとめ
4日目
◇ 監査実技
◇ 筆記試験 知識問題(1時間)
◇ 筆記試験 応用問題(2時間)
※再試験は1年以内に2回 受験可能。ただし,既設定の試験日に限る。